草津温泉とは
群馬県北部・草津白根山に位置する温泉街です。
日本一の自然湧出量を誇り、江戸時代後期以降に何度か作られた温泉番付では、当時最高位である大関が定位置とされてきました。
「臭水(くさみず)」が地名の語源とされるほど硫化水素臭が強く、その泉質は1円玉が1週間で消滅してしまうほどの強い酸性となっています。
そんな草津温泉は「泉質主義」を宣言し、古くから続く名湯として熱いこだわりを貫いています。
草津温泉の伝統「時間湯」
写真提供:ググっとぐんま写真館
時間湯は、湯長に指示された時間や回数で入る草津温泉伝統の入浴法です。
草津温泉の湯温は摂氏50~90度と高く、時間湯では準備運動を兼ねて草津節などを歌いながら木の板で温泉をかき回し、湯温を下げる「湯もみ」が行われてきました。水を入れないので泉質が下がらず、アトピーなどの治療に高い効果があるといわれていました。
しかし、現在は伝統としての「時間湯」は失われ、時間湯を行なっていた施設と、観光客向けの湯もみ実演のみが残されています。
ここでしか楽しめない独特の湯
写真提供:ググっとぐんま写真館
- 高い湯温
- 温泉街中心に位置する湯畑で湯の温度を下げても高温なので、被り湯で温度に馴染ませてから入浴することが推奨されています。
- 強い酸性の湯質
- 草津温泉の湯質は強い酸性であるため非常に殺菌作用が高く、恋の病以外のどんな病にも効くといわれます。
- 日本一の湯量
- どの温泉施設でも源泉を水で薄めずそのまま利用する「源泉かけ流し」ができるほど、草津温泉の湯量は豊富です。
草津温泉の新名物「三湯めぐり」
- 西の河原露天風呂
- 写真提供:ググっとぐんま写真館
- 圧倒的なスケールの景色が楽しめる露天風呂です。
とくに高い湯温と強い酸性の「万代源泉」を引いており、高い効能が期待できる温泉です。
毎週金曜夜にはカップルや夫婦で楽しめる「混浴の日」が開催され、混浴風呂なら恋の病も治せるかも…?といわれています。
- 大滝乃湯
- 写真提供:草津温泉ポータルサイト
- 「合わせ湯」とよばれる、ぬるい湯から順番に熱い湯に入っていく温泉が特徴です。
身体を慣らしたら、名前の由来でもある温泉の滝が見られる露天風呂を楽しめます。
毎月第2・第4土曜日は「白濁の湯」とよばれる、たまった湯の花を掃除する日に白濁湯が楽しめるイベントがあります。
- 御座之湯
- 写真提供:ググっとぐんま写真館
- 源頼朝が狩りに来た際に腰掛けた石があったことから名付けられた、歴史ある温泉です。
江戸~明治時代の建物の特徴を有し、不便ながらも昔ながらの情緒を楽しめます。
2種類の源泉の違いを一度に楽しめるのが特徴です。