ブルーインパルスにも使用される練習機
T-4は日本の航空自衛隊で使用している中等練習機で、プロペラ機による初等訓練を終えたパイロットがつづいて訓練する中等練習のために制作された亜音速ジェット機です。素直な操縦性と音速まで安定した飛行性能を持ち、ブルーインパルスにも使用されている航空機です。
戦闘を目的としていないため固定武装はなく、設計は操縦しやすさと安全性が最優先されており、通常は2人乗りの前席に訓練生、後席に教官が乗り込むようになっています。正式な愛称ではありませんが、他の航空機に比べ小型で丸みを帯びた姿から「ドルフィン(イルカ)」と呼ばれています。
T-4は非常に多くの基地に配備されています。これは連絡機として、パイロットが他の飛行場に移動する際の交通手段として用いたり、戦闘機を使うほどでもない訓練飛行などの際に一種の多用途機として用いられるためです。
また、入間、春日などの基地では「支援飛行班」としてT-4が使用されています。支援飛行班は人事異動などの関係で一線舞台から離れている操縦士の技量を維持できるよう、定期的な飛行訓練を行う班になります。
- 全長
- 13.0m
- 全幅
- 9.9m
- 全高
- 4.6m
- 最高速度
- マッハ約0.9
- 航続距離
- 約1,300km
参照:JASDF