展示飛行の種類と条件
ブルーインパルスの展示飛行は、アクロバット飛行(曲技飛行)、編隊連携機動飛行、航過飛行の3種類に分類されます。
アクロバット飛行は宙返りや背面飛行などの航空機の姿勢や速度の異常な変化を伴う展示飛行です。
この飛行展示を行うためには10,000ftの高度と半径8kmの空域を確保する必要があります。
みなさんが想像するブルーインパルスといえば、大抵がこのアクロバット飛行ではないでしょうか。
編隊連携機動飛行では宙返りのような派手な曲技飛行は見られませんが、水平系の課目や隊列を組んだ大迫力な機動飛行を見ることができます。
悪天候以外にも、必要な空域が確保できない場合にこちらの飛行展示になることがあります。
航過飛行は、様々な隊形を見せるシンプルな飛行展示です。
ブルーインパルスの展示飛行の内容は、その日の天候によって決まります。
展示飛行の内容 |
視程 |
雲底高度 |
曲技飛行 |
第一区分 |
8km以上 |
10,000ft以上 |
第二区分 |
7,000ft以上 |
第三区分 |
5,000ft以上 |
第四区分 |
3,000ft以上 |
編隊連携機動飛行 |
5km以上 |
3,000ft以上 |
航過飛行 |
5km以上 |
1,500ft以上 |
展示飛行中止 |
5km未満 |
1,500ft未満 |
曲技飛行の区分
雲が低いと安全性はもちろん、高度を要する課目は観客席から見えなくなってしまいます。
そのため、ブルーインパルスの曲技飛行には区分が設けられています。
第一区分・第二区分
急上昇する機体や、ダイナミックな宙返りが見られる区分です。
課目後半に見られる、空に大きく星を描く「スター・クロス」は必見!
デルタ編隊を維持したまま大きく宙返りする「デルタ・ループ」、フェニックス編隊を維持したまま大きく宙返りする「フェニックス・ループ」など、大迫力の課目が目白押しです。
第一区分・第二区分の違いは後半の課目が一部変更になるだけで、ほぼありません。
第三区分・第四区分
起伏の少ない課目しかありませんが、決して侮ることなかれ!
6機が大きな桜を描く「サクラ」や、2機が背中合わせまたは胴体を合わせるように飛行する「カリプソ/バック・トゥ・バック」などの、この区分でしか見られない課目があります!
どちらも難易度が高く、興奮すること間違いなしです。
第三区分・第四区分の違いは後半の課目が一部変更になるだけで、ほぼありません。
ブルーインパルスの陣形
ブルーインパルスの曲技飛行でよく見られるのは以下の陣形です。航過飛行ではもっと様々な隊形を美しく組んで飛行するブルーインパルスが見れますよ!
ダイヤモンド編隊
デルタ編隊
フェニックス編隊
アブレスト編隊
トレール編隊
エシェロン編隊